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★ 2006年度経営情報開示をみて
各クラブの2006年度のJクラブの個別経営情報が開示された。(JFA)

サッカークラブの経営規模は、中長期の成績の積み重ねに左右される傾向が強い。そういう意味においてクラブの主要財産は選手やスタッフの人的資産であり、企業分類的には人的資源や知識集約型であるという見方ができる。主たる資産の価値をある程度反映する人件費が、2006年度決算から公表されたことは歓迎。
安定収入たる入場料収入で人件費をカバーできているのは浦和のみ。クラブとはいっても親会社(責任企業)の企業スポーツ的要素が強いクラブが多く、親会社マネーは安定収入源として見なすことは可能であるが、その金額は公表されていない(開示は難しいだろうなw)。
累積損失や債務超過のクラブが散見される。資本増強による赤字の埋め合わせ等の特殊要因により資産・負債が膨らんだクラブもある。いずれも一般企業では創立期に多く見られる現象であるが、練習施設等のインフラが自前で整備できておらず資産規模が小さいことも一因。業種的にはさほど資産にかかるスケールメリットが働かないが、情報開示の観点からは、B/Sについては決算公告程度のディスクローズも望みたい。

J1、J2合算の営業収入は691億(前年比+4.5%)と、リーグ全体では成長している。しかしながら浦和と成長著しい川崎、新規に加盟した愛媛の寄与分が大きく、前者2クラブで増収分約30億円のうち約27億円、愛媛で約4億円を占める。一方で10クラブが前年比減収となり、3分の1を超えるクラブが増収減益となった。
Jリーグ、ナビスコカップ合算の入場者数は約827万人となり、前年比約19万人の減少。入場料は約4億円の増加となったが、うち約6億円が浦和の寄与分。昇格クラブを除くと、川崎、清水が観客数、チケット単価とも上昇。一方で千葉、横浜M、磐田、名古屋など入場者数は増加したが、入場者のチケット単価が下がったクラブがあった。
リーグ全体の経常利益は▲25億円。引き続き赤字クラブは増加傾向にあり、2006年度は15クラブが単年度赤字となっている(04年度-2クラブ、05年度-11クラブ、06年度-15クラブ)。

Jリーグのクラブ数は31となり、流れ込むパイ(お金)も増加してきた。成績はもちろん、クラブ経営に差がつくのは仕方のないことで、多くのクラブは有力クラブの後塵を拝することになってしまう。しかし、まだまだクラブスポーツが地域に密着していない日本では、今後Jリーグを目指すクラブも多い。なのに、既にビッグクラブによるクラウディングアウトのような状態が発生してしまっている。
地方クラブは地元の経済規模の影響を受けるし、責任企業と呼ばれる親会社のウェイトが高く企業スポーツとしての側面が否定できないクラブも存在する。ホームタウンの人口や経済規模、潜在的な有力スポンサーがもたらす経済的メリットをいかに享受していくか。いかに独自色を出して、魅力のあるクラブに成長にしていくか。クラブの経営方針が問われている。

そしてJのパイが増加しているとはいえ、代表関係の恩恵を直接的に受けるサッカー協会の予算ほどには伸びていない。日本ではまだまだサッカーの認知度は低く、大都市周辺に立地するクラブにおいてもメディアへの露出等は少なく、広告効果は限定的なものに留まっている。代表とJリーグではスポンサーの住み分けがなされているとはいえ、もっと国内リーグにお金が落ちるのが本来の姿だと思う。
これまで日本のサッカー界は、代表が中心となって牽引してきた。しかしクラブ経営の現場は厳しく、代表もまたクラウディングアウトの要因になっているのかもしれない。日本全体でスポーツという文化に流れるお金を増大させる必要があるし、プロスポーツ間のお金の流れを変える施策も必要だろう。協会トップにはそんな大きな仕事を期待しているのだけど…。

(´-`).。oO(市民クラブ的な性格が強いほど独自に決算を公表しやすいのかな...)
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